[人の心理は操れます]心理学を学ぶ際に気を付ける事
こんにちは、たっくん(@Takkun_heart)です。
皆さんは心理学に興味がありますか?
また、心理学に興味を持っていますか?
きっと高校生時代までに様々な経験をして
「人の心が気になるなあ」とか「自分って…
もしかしておかしいのかな?」などという理由で心理学部を志望する学生も、
仕事などに利用できることを期待して興味を持つ社会人の方もいると思います。
今回はそんな方向けに心理学を学ぶ際に気を付けることを紹介します!
心理学の固定概念をすっきり取り去って自分に合った選択をしましょう!
- 心理学をこれから学ぼうとしている人
- 心理学を学んでいる人
- 人の心や行動に興味がある人
Contents
[悲報]これが現実です。

「Mentalist」とか見て犯罪心理学面白そうだと思った!
もっと心理学について知りたい!
人の心とかも読み取れるようになりたいな~
高校2~3年生の頃の僕はこんな感じでした。
しかし、ここで残念なお知らせです。
心理学で「他人の心理」を読み取れるようにはなれません。
心理学部だと言うと聞かれる質問NO.1がこれでした。
しかし、心理学の研究によって得られた理論や知識は
あくまで「傾向」でしかなく、実際人は複雑な感情システムを
持っているので、完璧に相手の思考を読むことは不可能です。
すなわち相手を自分の意のままに完璧に操る事は無理なのです。
人は複雑な感情システムを持っているので。
完璧に合理的に動くロボットのような存在であれば
まだ行動の予測が高い精度でできるのですが、
人は感情に基づく不合理な行動が大好きです。
無意識のうちに不合理さを求めます。
その不合理さを考慮したうえでそれでも
人の行動から様々な意味を見出し実社会に導入
しようと試みる。これが心理学の難しさであり、
同時に楽しさでもあります。
資格は原則大学院進学
興味のある分野だけ学んでも無駄
理論だけでは何もできない。
相手を操れるようにはならない。
順番に解説していきます。
文系でも理系でもない
心理学は一般には文系と捉えられますが、必ずしもそんなことはありません。
学部の種類選びにおいても「その他」の枠に当てはまる場合が多いです。
なぜかというと、心理学は数字を扱うケースも多いからです。
実際に統計を取ってプログラミングでデータを分析することもあります。
というより、質問紙ではなく実験をするならばほぼ100%分析をします。
これは心理学が科学的根拠を重要視しているのが理由で、客観的な数字で
表されてこそ理論体系が成立する、という考えだからです。
分析をする=すなわちめっちゃたくさんの数字に触れます。

なので、数学が苦手だから!という理由で心理学部に来るのはお勧めしません。
ほとんどの学校の場合統計学も必修になっていますので痛い目に合うことになりますよ。
資格は原則大学院進学でしか取れない
中には臨床心理士や公認心理士になりたい!という人も多いでしょう。
特に公認心理士は最近新たに設立された国家資格で今非常に注目が高まっています。
しかし、大学在学の4年間だけでは臨床心理士、公認心理士になることはできません。
原則として大学院まで行くことが求められます。

※公認心理士もおおむねに同様のルートでの学習が必要です。
独学のコースもなくはありませんが、大学院レベルと
同等の学習を個人でするのは費用面でも時間面でも
想像を絶する努力が必要です。おそらく数十年単位が必要でしょう。
なので、資格取得をゴールに掲げている方は
院進学を前提とした学校選び・生活プランを
考えることをオススメします。
一般社団法人 日本臨床心理士会のHPはこちら
https://psych.or.jp/public/
興味のある分野だけ学んでも無駄
ただ教授たちの自慢気な話を聞きたいだけならいいですが、どうせなら
授業で学んだことをより深く理解し、自分のものにしたいですよね。
しかし、ただ自分の興味のある授業だけ聞いていればいいわけではありません。
人の最も基礎の部分を理解していないと何を聞いても???なままなのです。
心理学は二つに大別されます。
応用心理学
皆さんの多くが興味のあるだろう「犯罪心理学」「臨床心理学」をはじめとする実社会で役立っているものを学ぶ学問は「応用心理学」にあたります。
何をするにも「人の行動」がベースになっています。
そしてその行動を促すのは「感情」です。
ですから、心理学部に入ると最初は基礎心理学の
分野をベースに学ぶことになるでしょう。
大学でいうと応用系の分野を学ぶのは2年生後半くらいからになってきます。
しかし、心理学の分野は思ったところで
本質がつながっていることが多いです。
好き嫌いせずに様々な分野の心理学を学び、
考える経験を積んでいくと良いでしょう。
理論だけではなにもできない
さて、実際に学んで多くの理論や考え方に触れたとしても実際に行動に
反映されなければ意味がありません。
ノウハウが頭に入っただけの頭でっかちで終わってしまいます。
せっかく学んだのにそれを生かせなければもったいないですよね…
でも多くの人は何となく理論を学んで聞き流して終わってしまっています。
そうならないために普段から何を意識すべきでしょうか?
周囲の物を見て「なぜ?」をぶつけてみる
自分の身近にあるものや人の行動を観察して
「なぜ?」と3つ問いを立ててみましょう。
例えば、セルフレジを使う人を見たときに考えます。
「何かメリットがあるはず、それは何?」
「性別や年齢に関係あるのかな?」
などといったように問いを立てて、
今まで学んだ知識と結び付けるのです。
そして可能ならば自分なりの答えを出してみてください。
これは間違っていてもあっていてもかまいません。
大切なのは点と点を線で結ぼうと努力することです。
不安ならば教授や友達と意見を共有すると良いでしょう。
考える経験を繰り返すことで自分の頭の中で考える力が付いてきます。
就職活動においてもこれは非常に大切です。
ぜひ試してみてください。
※詳しいやり方は別記事で解説します。
相手を操れるようにはならない
結論でも述べましたが、残念ながら相手の行動を
完全に操れるようにはなりません。
相手の行動は「相手の物」。
天災と同じで自分がどうにかできるものではないのです。
よく「相手を意のままに操る心理術」という
たぐいの本が出ていますが、あの手の本に書いて
あることを真似したら完全に意のままの人生を送れるなどはありません。
安っぽい広告に引っかからないように注意してください。
とはいえ、人の心理傾向に基づいた言葉の言い回しや
使い方・ふるまい方を工夫してある程度印象を変えたり
無意識に行動を誘導することはできます。
有名なものだと、マクドナルドのロゴである赤と
は食欲増進の色として知られており、多くの企業が
それを取り入れています。ガストなどでもおなじみですね。


使い方次第で変わってくる学問なんだね!
まとめ:でも、心理学はオススメ
冒頭でも言いましたが、心理学で相手の心理を読み取ることはできません。
しかし、唯一買えられるのは自分の心と感情です。
自分の価値観を変えることで行動が変われば、環境も変わり、
性格も変わる。心理学を学ぶ中で今まで出会うはずのなかった
新しい出来事に出会えるかもしれません。
人の心の仕組みを学べば自分の感情をコントロールしやすくもなります。
そうなれば、今より安定した心で過ごせるようになります。
自分次第でいくらでも役立てられるのが心理学の面白いところです。
ぜひ、心理学を積極的に学んでみてください。